会計基準の国際化、日本は出遅れ
会計基準の国際的統一化問題で、日本が孤立化しつつあります。
先日、EUから国際会計基準と日本の会計基準との同等性評価に関する中間報告が発表されました。
そこで、両基準の差異を減らすための日本の企業会計基準委員会(ASBJ)の議論を「歓迎する」としながらも、「共通化の動きを加速する必要性がある」と指摘しています。
同じく評価の対象となっている米国基準については、SECが追加の情報開示抜きで国際基準の利用を米国内で認める方向を打ち出したことを歓迎する声明を発表しています。
また、中国は国際会計基準理事会(IASB)理事に中国出身者を送り込み、新興国の国際基準普及に向けてIASBとの橋渡し役を担う姿勢を強調するなど、発言力を高める戦略を打ち出しています。
以前のエントリーで述べた通り、2005年の報告書では「日本基準と国際基準とは全体として同等」としながらも、26項目の追加情報の開示を求めた経緯があります。
今回の報告書は、ASBJなどの動きを分析し、EUの同等性評価の最終判断に向けた分析材料と位置づけており、最悪の場合には2009年から日本基準での欧州上場の道が閉ざされる方向に進むこととなります。
ここで重要なのは、以下の2点です。
◆ 日本企業による欧州市場での資金調達に支障が発生する
◆ 外国人投資家が日本基準の決算に不信を抱く可能性がある
短期的な影響として心配なのは、欧米機関投資家の投資判断に与える影響です。
いまや、日本の株式市場において外国人投資家の売買が占める割合は6割を超えます。
軒並み過去最高水準を更新している世界市場の潮流の中、出遅れ感からその割安性が注目を集めている日本株への投資機運が高まっているのは、以前のエントリーでも述べた通りです。
今回の中間報告では、同等性が否定されたわけではないものの、さらなる努力が必要なのは間違いありません。
その過程では、リース基準の改定など、日本企業にとって影響の大きいものがまだ残されています。
会計基準の同等性に関する問題、世間ではそれ程注目を集めていないものの、今後の株価動向を左右する重要な問題の一つと我々MA投資では考えています。
(関連エントリー「外国人投資家、買い越し基調を継続」⇒http://www.ma-investment.com/archives/2007/05/post_78.html)
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上記の内容は銘柄の推奨を目的としたものではなく、市場動向に関する雑感を綴ったものです。
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http://www.ma-investment.com/archives/2007/07/post_88.html
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