ファンド資本主義の到来?-ブラックストーンがIPO
ニューヨーク証券取引所で、22日に大型IPOがありました。
米大手買収ファンドのブラックストーン・グループです。
調達総額は最大で約77億ドル(≒9,432億円)に膨らむもようで、調達規模としては5年ぶりの超大型案件となりました。
上場初日の終値は35.06ドルと、売り出し価格の31ドルを13%上回り、時価総額は既に4.6兆円を超える水準です。
米国市場の株高とM&Aブームが、上昇を後押ししているようです。
米国では、ファンドがIPO志向を強めています。
ブラックストーン株が上々の滑り出しとなったことを受け、現在IPOを検討中のコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)など、新たにIPOを目指すファンドが増えそうです。
サーベラスが北米クライスラー部門を買収するなど、本格的な「ファンド資本主義」といえる状況に突入している米国において、ファンドの新規IPOは今後も加速するものと想定されます。
今年の日本市場は、三角合併解禁に伴いM&A元年と言われます。
株式市場でも、M&A関連銘柄が物色の対象となっています。
一見すると、現在のM&A銘柄物色の機運は一時のブームのようにも思えますが、現在の米国市場から推察すると、日本のM&Aは一過性のブームではなく今後も続いていく可能性が高いです。
さらに、数年後には「ファンド資本主義」が到来し、日本に上場する和製ファンドが株式市場を席捲する日が来るかもしれません。
過去を振り返ると、日本市場の流れはアメリカ市場の変遷の後を追っているように見えます。
最近のケースでは、粉飾の表面化と会計・監査制度の見直し、M&Aの進展による買収防衛策の盛り上がり、などが挙げられます。
日本企業は現在、買収防衛策の導入に躍起となり、株式の持ち合い復活の気配すらあります。
一方、アメリカ企業が相次いで買収防衛策を導入したのはいまや昔、現在は防衛策を廃止する企業が増えています。
日本の株式市場の今後を見据える上で、米国市場の動向は参考になりそうです。
(関連エントリー「自動車株、再編思惑で上昇」⇒http://www.ma-investment.com/archives/2007/05/post_77.html)
(関連エントリー「買収防衛策の導入」⇒http://www.ma-investment.com/archives/2007/06/post_83.html)
http://www.ma-investment.com/archives/2007/06/ipo_1.html
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