ソニー、年初から+32%上昇
ソニーの株価が堅調です。
2007年の取引開始日の終値(5,140円)と比較すると、5月28日時点(6,860円)で実に+33%も上昇。
前期(2007年3月期)は、営業利益で前期比△68%となったものの、今期はV字回復の見通し。純利益は実に3.5倍の3千2百億円と、1998年3月期以来10年ぶりに過去最高益を更新する計画です。
株価は、今期のV字回復を折り込む形で年初来高値圏まで上昇しています。
しかし、問題はこの計画を達成できるか否か。
市場には強気の業績予想に対してポジティブ・サプライズが広がる一方で、業績未達リスクを指摘する声もあります。
最大の懸念は、2007年3月期に営業赤字が2千億円を超えたゲーム事業で。
今期、次世代ゲーム機「プレイステーション3」の出荷台数は1,100万台と前期の550万台から倍増を見込んでいるものの、任天堂の新型機「Wii」が好調な中、販売見込みの達成には疑問が残ります。
また、今期の営業利益率は5%を見込んでおり、収益性では松下電器産業やシャープなどの同業他社と肩を並べる水準となるもようです。
一方、財務健全性の指標である株主資本比率では、松下が49%であるのに対しソニーは28%と、財務体質の面ではまだ水をあけられています。
たゆみない研究開発と先行投資が必要な日進月歩の業界において、財務体質の見劣りはボディーブローのように効いてくる可能性があります。
かつては、「デジタル・ドリーム・キッズ」というビジョンを掲げ、プレイステーションやVAIOなどの革新的な新製品を生み出してきたソニー。
その復活を心待ちにするとともに、強気な業績予想の進捗をしっかりと見極めてゆく必要があります。
(関連エントリー「決算リスク」⇒http://www.ma-investment.com/archives/2007/04/post_69.html)
http://www.ma-investment.com/archives/2007/05/32.html
≪ ブルドック株、スティールのTOB発表により+20%上昇 | Main | 外国人投資家、買い越し基調を継続 ≫



