経営者の誠実性
新興市場銘柄を中心に、会計不信が尾を引いています。
以前のエントリー(「シティ、日興コーディアルをTOBへ」)でも述べましたが、そもそも会計とは“企業の経済的実態をその時点の経済情勢に応じて適正に表すこと”を目的にしています。
その目的を円滑に達成するため、会計基準は画一的に規定を定めるのみならず、いわゆる“判断”に依存する部分を比較的多く残しています。
その判断においては、「企業の経済的実態を適正に表す」という目的を達成するために果たしてどのような会計処理を選択すべきか、という観点からの検討が不可欠となります。
このような「判断」に依存する会計処理が、不正もしくは粉飾に利用されるケースが多いことは事実です。監査を担当する会計士には“職業的懐疑心”の保持が監査基準の基本原則にて求められており、その重要性は年々増しています。
では、私たち投資家は、会計に対してどのように向き合うべきでしょうか?
まずは、我々自身が最低限の会計的な素養を持つことが必要です。
しかし、全社的に組織ぐるみで粉飾を行う会社に対しては、時として会計の専門家である会計士でも欺かれるケースが相次いでいます。
そこで、我々が着目すべき点、それは『経営者の誠実性』に他なりません。
会計制度のグレーゾーンを(もっと言うならば限りなく黒に近い部分を)確信犯的に突いて利益を稼ごうという企業は、そもそも投資対象としても不適格です。そのような経営者のいる企業には投資しない、というのが我々MA投資戦略チームの方針です。
「企業の経済的実態を表す」ことの難しさ、そして投資家として「実態はどうなのか」を深く洞察することの重要性。
MA投資では、これからも開示情報を精読するのみではなく、様々な観点から企業の実態を深く洞察する姿勢を大切にしてゆくとともに、経営者の「誠実性」も見極めてゆきたいと考えています。
http://www.ma-investment.com/archives/2007/04/post_68.html
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