大投資家とは -フィリップ・フィッシャー編-
第1回のウォーレン・バフェット、第2回のT・ロウ・プライスに続き、シリーズ「大投資家とは」の第3回では、フィリップ・フィッシャーを取り上げます。
フィリップ・フィッシャーは、ハイテク株を超長期投資し大成功したことで有名です。そのキャリアを通じて、テクノロジーが強い会社の株をコア銘柄としていました。
彼の運用したポートフォリオの4つのコア銘柄であるモトローラ、ダウ・ケミカル、テキサス・インスツルメンツ、FMCは、投資開始から数年を経た後に上昇し始め、後に人気株に変身しました。
特にモトローラに至っては、当時「調査する価値もなし」と銀行から烙印を押されていたにも係らず、後にフィッシャーのポートフォリオの中で最高の値上がり率を示しました。
また、フィッシャーは1958年に「Common Stock and Uncommon Profit」(邦題:「フィッシャーの『超』成長株投資-普通株で普通でない利益を得るために」)を記したことで有名です。彼の著書に多大な影響を受けた一人として、ウォーレン・バフェットが挙げられます。
フィッシャーは、独創的で読みが深く、冷酷なまでに徹底しており、さらに辛抱強いことで有名でした。また、短期の値幅取りに夢中になる投資家に厳しい矛先を向けています。
“大きく儲ける秘訣は、並外れて優秀な企業を選んで株を買い、その企業が成長し内容が充実していく間は何年間でもずっと持ち続けることだ”、と述べています。
以下の言葉は、フィッシャーの投資に対する考え方を端的に表しています。
「株式の買い付けさえ正しく出来れば、投資の仕事はほぼ終ったものと考えてよい。売却のタイミングを考える必要はない。保有し続けることが最良の策である。」
フィッシャーが投資を検討しようとする会社は、以下のような性質を備えております。
◇ 一流の経営陣
◇ 高度な技術水準
また、フィッシャーの企業分析は、以下の3ステップに分けられます。
① 公開資料を熟読する。
本決算及び中間期の営業報告書など、一般投資家も閲覧できる資料の他、新聞や雑誌、レポート類にも目を通し、その企業の証券市場での評価も知っておくことが必要です。
② 業界から追加情報を得る。
投資において企業間や業界での評判を得ることは重要です。世評は、公開資料からはなかなか読み取れない情報を与えてくれます。
③ 会社訪問。
会社訪問時のインタビューによって、経営方針の内容やその実行具合、経営者の質の3点を判断します。
このようなフィッシャーの考え方は、多くの示唆に富んでいます。
MA投資の投資戦略に通じる部分もあり、励みになるとともに、これからも偉大な投資家から学びつつ、さらに付加価値の高い情報の提供を行ってゆきたいと考えております。
シリーズ「大投資家とは」、第4回も楽しみにお待ち下さい。
http://www.ma-investment.com/archives/2007/03/post_63.html
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