起業 と 就職
OB訪問の季節が来た。企業にお勤めのビジネスマンならこの季節になると、大学の後輩から上ずった声で
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「御社にご興味がありますのでお時間をご頂戴できませんでしょうか?」
と意味不明の敬語で電話がかかってくるだろう。「お」や「ご」を多用しなくてもいい。
MA投資も学生と話すこと自体、勉強になると思っているため、快く応じる。
今回は就職事情の今昔をちょっと振り返ってみながら、
大学生の読者に向けて、思うところを勝手に書いてみたい。
MA投資達のメンバーは皆、都内の某国立大を卒業した。
当時、「天下の大蔵、汚職の通産、不倫の外務」などと自嘲しながら、
役人を目指すのが文科系学生の王道とされ、独立心が旺盛な者は在学中に
会計士か弁護士になった。
「大蔵省に入り、あとで銀行に天下ればよいので、民間銀行に新卒で入るのは、ちょっと」
「通産省に入り、あとでトヨタに天下ればよいので、メーカーに新卒で入るのは、ちょっと」
そんな本音を美辞麗句で隠しながら、就職活動をしていた。
(実際は「天下り」はそうそう簡単ではないのであるが・・)
そんな彼らも今では、社会活動の中核を担えるようになってきた。
そんな我々の世代と、2005年に就職活動を開始する学生が出会った。
たまたま今回の学生達は、
「卒業即、起業」もしくは「就職、3年後、起業」を狙っていた。
どうも「大企業勤務は馬鹿らしい」と思っている節があるようだ。
学生は常に乏しい社会経験を情報収集(お勉強)によって
補おうとする為、彼らの本能が掴んだキーワードであるところの「起業」が、
広く世の中のキーワードであることは確かだろう。
これは某大学生に限ることではなく、 このように
若者起業家が大量に出現しているのである。
起業家の大量発生の背景は「インターネットの出現」という後戻りできない社会変化だ。
「インターネット」は確かにビジネスの常識を覆す威力を持つ。誰でも、生の情報を簡単に発信できるため、
例えばMA投資のような「馬の骨」のホームページでも、アクセスがピークで1万/日、平均で2千/1日も
集まり、そこにコミュニケーションが発生する。そしてこれがビジネスチャンスとなる。
力があれば起業するのは簡単かもしれない。ただし、インターネットはビジネスの手段に過ぎない。
英語と同様、単なる「道具」である。
学生達の顔には「こんなに頭がいい僕が起業すれば絶対に成功する」と書いてあった。
勿論、それぐらい生意気でないと、学生とは言えない。喜ばしいことだ。
ただ、「事業戦略がほにゃららで、競争戦略がふにゃららで、4Cがはにゃららで・・・」って
そんな君が本で学べること等、この社会では、ほぼ役に立たないと思っていい。
起業家として世にでようが、ビジネスマンとして世に出ようが、同様だ。
実は、ビジネス界で最も役に立つのは「人を見る目」と「自分の人柄」だ。
「専門知識」は持っていてあたりまえで、
サッカーの「ルール」を知っているに過ぎない。
サッカーでボールをパスしてもらえる「信頼感」と、その後、誰にパスするかを見極める「眼力」と
言い換えてもいい。これはビジネスマンなら誰でも知っていることである。
「ビジネスはとにかく人ではじまり人で終わる」
・・そんな話を熱弁していたが、一部の学生は分かっていないようだった。
でもそれでいいと思う。
そんな世間知らずさが、学生をストイックな勉強へと駆り立てるのだから。
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http://www.ma-investment.com/archives/2004/12/post_25.html
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